まずは、自分を理解する「自己分析」と、会社を知るための「労働市場の分析」から始めてみましょう。自分にできることや、これからやりたいことなどを整理・把握しておくことで、職業の選択肢の絞り込みや、希望職に就くためには何をどうすればよいのか、必要なスキルや資格などを明確にすることができます。

そして、興味のある仕事の求人は出ているのか、また、どのような条件で出ているのか、現在の求人状況を把握し、労働市場を分析しておくこともポイントになります。

応募する仕事内容や、働くための就業条件を決めていきます。

希望する仕事や、就業条件が決まれば、更にその条件に対し優先順位をつけていきます。

全てが理想通りの完璧な求人はなかなかありません。そのため、優先順位の高い「こだわる条件」と、「希望するけど絶対ではない」といった「譲れる条件」を、理由と併せて明確にしておくことで、求人検索で迷った時にも、スムーズに選択できます。

STEP２で決定した具体的な条件を元に、応募する求人を探していきます。ハローワークの求人情報も含め、インターネットなども活用し、幅広く情報収集していきましょう。もし、該当の求人が見つからなければ、希望条件を再検討することも必要になります。

また、希望する求人が見つかった場合でも、仕事と家庭との両立は可能かどうかなど、実際に働いている状況をシミュレーションしてみることも大切です。

求人に応募するには、「履歴書」が必要な場合がほとんどです。また、「職務経歴書」が必要な場合も多く、応募先によっては、「自己PR書」を求められることもあります。慌てて作成し、誤字、脱字などのミスがないように、提出前にはしっかりチェックをしておくことが重要です。

また、志望動機は、応募する会社の業界や、希望する職種、そして、会社の特徴に絡めて動機付けをしておきましょう。企業情報は事前にしっかり収集しておき、面接時に想定される質問への回答や、ご自身が聞いておきたい質問なども、応募準備の時にまとめておくと良いでしょう。

いよいよ応募です。

当たり前ですが、書類の送付期限や、面接当日の時間は厳守して下さい。

また、会社にやる気や熱意を伝えるためにも、「あいさつ」と「身だしなみ」は基本です。日本の「面接マナー」では、まだまだスーツ着用がスタンダードです。会社からの指定等がなければ、事前に準備をしておきましょう。また、面接中に緊張して、言葉に詰まったり、言い間違えてもあまり気にせず大丈夫です。きちんと挨拶をし、丁寧に受け答えする事を心がけましょう。

採用が決まれば、「雇用契約書」や「労働条件通知書」などで労働条件を確認しましょう。もし労働条件と実態が異なる点などがあれば、必ず会社に確認してください。

そして、入社に向けた準備をしましょう。各機関への届け出関係や家庭内の役割を決めておくなど、ご自身の事情に応じた準備の他、会社への持参物を揃え、初日からお休みすることのないよう、体調管理にも注意して、初出勤に備えてください。